松阪牛が松阪牛になるまで

松阪牛は私たちが普段口にしている食肉の中でも、知られざる松阪牛になるまでの歴史があり、その歴史があるから最高に美味しいお肉を味わえるということは松阪牛の歴史の中でも忘れてはいけない大事なことです。
ではこの歴史ある美味しい松阪牛は、どのように育てられて松阪牛と呼ばれるまでに成長していくのでしょうか。

まず松阪牛で忘れてはいけない大事なことと言えば、松阪牛と呼ばれて市場に出ている牛はすべて雌です。なんだかかわいそうですが、雄は松阪牛にはなれません。
この将来松阪牛と呼ばれる雌の牛は、生後７か月から８か月頃にかけて、将来松阪牛になるべく飼育が始まるのです。いわばここからが松阪牛のスタートですね。
さらに松阪牛になる牛たちは、他の牛のような一般的な飼育法で飼育されるわけではありません。まず牛舎に来た時から１頭１頭を常に敷き藁をきれいなものにして、清潔で牛がストレスを感じないよう快適な飼育スぺースで飼育をします。また常に何か変化はないのか、管理だって怠りませんよ。

さらに飼育場所だけじゃありません。毎日松阪牛のために血行促進を促すための丁寧なマッサージだって欠かしません。このマッサージをするから美味しいし芸術的ともいわれる霜が降った松阪牛になるんですね。このように松阪牛は常に牛の中でもVIPな育て方をされながら、スクスクと立派な松阪牛へと育っていくのです。

でも松阪牛はこうやって育てられて終わりじゃありませんよ。ここからが松阪牛の松阪牛なるための仕上げです。ここまで丁寧に飼育された松阪牛ですが、だんだん出荷も近づいてきます。すると今度は松阪牛の食欲を促進するために、なんとビールを与えられて、焼酎を使ってマッサージをするのです。ビールや焼酎と聞くとなんだかまるでメタボな感じすら受けそうですが、こうやって丁寧に育て餌にも気を使い毎日マッサージを欠かさないからこそ、肉の芸術品と呼ばれるさしが入った松阪牛へと育ち、通をもうならせるお肉になるのです。

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